trosk’s diary

死んじゃった!夫を亡くした妻のブログ。まだまだ人生やりたいことがたくさんあった。これからって時期にパートナーがいなくなった。それでも生きなきゃいけない。人生って過酷。生きなきゃいけないから前を見たい。苦しいんだけど笑いたい。

遺族になんて声をかける?

夫が亡くなった時にいただいた、それぞれの気持ち。

 

ひとつひとつに涙し、温たかい気持ちになった。

 

 

人は言葉にして伝える。

どの言葉を使うか考える。選ぶ。

 

 

特に人が亡くなった時、自分の気持ちを言葉にするのは難しいことだろうと思う。

 

 

寄り添いたい、温もりをあげたい、守りたい、支えになりたい、安心させてあげたい、代わってあげられたら.....

 

 

それぞれに思いをくださった。

言葉は何にせよ、気持ちは伝わってきた。

 

 

目や表情、全身から気持ちが出ているような感じだったと思う。

 

 

言葉が見つからない人も、出た言葉でいいと思う。

伝わるから。

 

 

 

 

 

 

喪主が1番辛いのはしっかりしなきゃいけないこと。

それが辛い。

 

 

わずかな準備期間で色々な決め事や手続きをし、当日も仕事をしなければならず忙しい。

 

 

ギリギリの精神状態で立っていて

顔のパーツをいつもの位置に固定し

泣きすぎないように。

 

その状態をやっと作れていた。

 

 

 

そこに

初めて会う古い友人や共通の友人

お世話になった大切な上司や同期の方々

自分の親友や会社の方まで

あらゆる方が駆けつけてくださる。

 

 

いろんな人が集まっていることにも緊張があり、挨拶も疲れる。

 

 

身近な人の前では、気が緩みそうになるので必死。

 

 

喪主は本当に余裕がない。

 

 

どんな言葉をかけていただいても

その時は頭の中ではよくわかっていない。

人の表情や自分の感覚で受け取ったものの方が印象に残っている。

 

 

だから直接言葉をかける方は本当にあまり気にしないでいいと思う。

 

その人のことを思った心は伝わる。

 

 

 

 

 

 

しかし人によっては残る形でメッセージを送ることもあるだろう。

 

 

後で落ち着いた時に読み返すことができ、支えになることもある。

 

 

その場合は言葉選びには特に注意がいると思う。

 

 

読むと単語になって頭に入りがちだ。

気持ちよりも言葉を受け取ってしまう。

 

 

長いメッセージなんかは特にそうだった。

余裕ができてから読むだけに、考えてしまった。

 

 

例えば

 

「時間が必ず解決してくれるから」

 

・特に時間の概念に否定的になっている時だ。

命ってなに?生きるってなに?自分は1人で後どれくらい生きなきゃいけないの...。

こんな時に、未来や時間をイメージさせるのは酷だと思う。

 

・「解決」という表現も遺族には辛い。

一生解決しない。いないのだから。

 

・死を肯定するような内容に加えて"必ず"。

散々「必ず元気になる」と言う言葉を使ってきただけに、「必ず」なんて今は最も聞きたくない。

 

 

残念だが一語一句に否定的な考えが浮かぶ。

無責任だなぁと思ったりもした。

 

 

人によるだろうし、正解なんてない。

 

 

 

しかし参考になればと思う。

自分の場合は他にこういった言葉にえぐられた。

 

 

「まだ若い」

 

経験に年代は関係ない。

希望を持てるよう励ましてくれているのはわかるが、若いからどうこうではない。

むしろ未来が長いことは地獄でしかない。

希望は持てない。

 

 

 

「また幸せになれる」

 

最愛の人と一緒に過ごしていた。

最高の幸せはすでに持っていた。

彼なしで幸せになりたいと思うわけがない。

 

 

 

「心の中にいるよ」

 

いなくて悲しいんですけど...苦笑

そう、思い出ならあります。思い出しかない。

それで悲しんでるんです。

実体が必要なんですよ。

 

 

 

 

アドバイスや前向きな言葉などいらない。

ただ心を落ち着けて穏やかに過ごしたい。

 

 

 

「大変だったね」

「ゆっくり休んでね」

「できることがあったら言ってね」

 

 

これが1番ほっとできた。

今のそのままの自分にくれた言葉に安心できた。

 

 

 

 

心のうちを話したい友人ほど

なにも言わないでほしい。

相談したくなったら、話したくなったら、

自分から連絡する。

 

 

 

 

 

 

メッセージを届ける方法もいろいろあるが、

メールか手紙がいいと思う。

 

1番多かったのはLINE

それからショートメッセージ、Facebookメッセンジャー

トークルーム形式のものだ。

 

 

LINEはあの時のメッセージに返せずに終わっているものが多い。

 

 

多くの方が言葉をくださり

パワーをもらったメッセージもある。

ありがたいと感じた。

 

 

ただ返す余力がなかった。

申し訳ないが、今も返す気になれないまま。

 

 

こうなってしまったことで、もうLINEすら開きたくないくらい...

 

次にどんなメッセージを送ったとしても

上にはあのメッセージが...。

 

 

 

手紙はとてもいいと思う。

手書きの字からも伝わるし

封筒に入っているというのも良い。

読むまでにステップがいくつかあるから読み返す時にも心の準備ができる。

 

 

 

最悪、写真をとったりして捨てることもできるので、そんなに迷惑ではないと思う。

 

 

 

 

大切なことほど、言葉選びと伝え方に気をつけるといいと思う。

 

 

あくまで自分の経験からの感想。